秋の夜長にゲーム三昧

定年退職後にゲーム漬け生活を夢見ている老人のゲーム備忘録

コズミック 清涼院流水

今更すぎるのでネタバレ有りで書いてます。

 

発売当時色んな意味で話題になっていた作品で、話を聞く限りは私が好きそうな内容だったこともあり買うだけは買っていて20年積んでた作品。なろう系も読むもの無くなってきたので箸休め的に読んでみました。

 

読了。あれ、あんまりにも事前に凄い酷い恐ろしいと言われまくっていたせいか、普通に楽しく読み終えてしまった。西尾維新戯言シリーズも本当に初期はミステリやろうとしてたけど、早々にジャンプ系異能力バトル小説に転向していったの見てるから耐性がついてるのかしら。どちらでも好きなので問題なかったみたいです。

 

通常のミステリとは違うのは間違いなく、敢えてそういう作風にしてるからこそ清涼院流水は面白いなーと感じます。普通のミステリも好きですが、1番好きなのはクローズドサークルもの、次いでデスゲームものなので、相性は良かったのかもしれません。松尾芭蕉とか卑弥呼とか曹操とか、歴史の偉人が出てきて何じゃそりゃと思わせられたり、トリック自体はギリギリ理解の範疇にあったり、出てくる登場人物がいちいちキャラ立ち過ぎてたりと、コズミック単体読んだだけだと次が読みたくなる作家に位置付けられました。

 

1番気に入ったのは、登場人物は皆キャラ立ってて探偵としての強烈な自負があるからか、こと推理に関しては凄いプライド高くて上から目線的な言動多いんですよね。その中でもなんだお前とツッコミたくなる筆頭キャラが、自分の推理が真相に辿り着けてなくてショックを受けてそのまま寝倒れるところ。あれだけ自信満々に謎は解けたとか言ってるのに…!まあ真相的に仕方ない気もしますが。キャラ的に気に入りました。

 

次は続編?となるジョーカーを読もうと思います。

しかし困ったことがあるとしたら、今更ハマっても、今清涼院流水はほとんど本書いてないっぽくて、集めるのも大変ということでしょうか。ブックオフ巡りが捗りそう。